前のめりSE投資家の勉強ノート

将来の資産形成を目的として、株式や債券など様々な金融商品への投資をやっています。充分な利益を目指し、日々勉強しています。

【企業分析】コーナン商事(7516)

1.はじめに

今回は本日20(%)高になったコーナン商事について調べてみます。

2.事業概要

コーナン商事はホームセンター事業を展開する企業です。建築のプロ向けの店舗である「コーナンPRO」も展開しています。本社は大阪府にあり、店舗も大阪府だけで100店舗超ありますが、その他の地域にも出店しています。2021年2月期時点の総店舗数は481店のようです。

3.業績分析

本企業は4/12(月)に2021年2月期の本決算を発表しています。確認していきましょう。

通期業績 2020年2月期 2021年2月期 2022年2月期
売上高 374,644 442,070 442,600
(前期比) 12.30% 18.00% 0.10%
営業利益 20,060 30,919 27,400
(前期比) 0.90% 54.10% -11.40%
経常利益 18,919 29,774 25,800
(前期比) 0.80% 57.40% -13.30%
当期純利益 11,830 18,649 16,300
(前期比) 9.00% 57.60% -12.60%

2020年2月期は大幅な増収で、2021年2月期は大幅な増収増益になっています。決算短信の定性的情報には特に理由が明記されていませんが、企業Webサイトに掲載されている店舗数の推移を見ると想像が付きます。グラフにして示しましょう。

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2020年2月期に97店舗出店しており、その結果売上高が大幅に増加したと推測できます。では、2021年2月期の増収の理由は何でしょうか。今度は1店舗あたりの売上高をグラフで見てみましょう。

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店舗が増えるにつれて、1店舗当たりの売上高は減少していることが分かります。減少している理由は不明ですが、出店ペースが早いほど店員の育成は難しくなってきますし、出店が増えてくれば有望な候補地は限られてくるので、事業拡大するのなら多少悪立地でも出店するといったケースもあるでしょう。そのため、1店舗あたりの売上高が減少してしまうのは仕方のないことだと思います。

一方で2021年2月期は出店ペースが減少し、1店舗あたりの売上高も増加しています。昨年出店した店舗が軌道に乗ってきたということではないでしょうか。

4.財務分析

コーナン商事貸借対照表に大きな変化は見られないので、2021年2月期時点の状況をグラフで見てみましょう。

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有形固定資産(主に店舗そのもの)が資産の大半(48%)を占めていることが分かります。そして、流動資産は商品の割合が高く、現金は資産全体の3.7(%)しかないことが分かります。

借入金は全体の比率で見ると高くも低くもなく、自己資本比率も33.7(%)と一般的な企業の水準だと言えます。

5.チャート分析

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本日の株価が窓を開けて急騰しています。2021年2月期の業績は良かったとはいえ、決算発表タイミングではありません。では何故株価が急騰したのか。

それは物言う株主(投資会社)が大株主になったというニュース*1が原因のようです。どの投資家がどういう目的で買い上げているのか分かりませんが、エーザイ同様手を出さない方が無難だと思います。

しかしながら、エーザイと違う点は現在株価でもPERは7.6倍とかなり割安であることです。コロナショックの影響でボラティリティの高かった2020年を除けば、月足チャートで右肩上がりに成長してきています。売上高も営業利益も2021年2月期が最高値で業績も申し分ありません。

ニュースでの高騰していて直近のチャート分析は当てにならないと思いますが、2021年1月半ばあたりから横這いが続いていたので、底固めは終わっていると考えることが出来ます。現時点はボリンジャーバンド+3σを大きく上抜けしているので、一旦は反落した後にやや間をおいてから上昇トレンドに転じるというシナリオはあると思います。

6.まとめ

短期投資では、少し値を戻すまで待って再度の反発を見届けてからエントリーするのが良いと思います。ニュースでの上げのため、明日も大きく上昇するかもしれませんが、それには手を出さない方が良いと思います。

長期投資では、短期投資と同様のタイミングで仕込むのが良いと思います。業績好調でPER/PBR共に割安な銘柄なので、3200~3400台で買うことが出来れば含み損になる事は少ないかと思います。株価3200円計算で配当利回りは2.00(%)と高配当銘柄には劣りますが、一方で増配はかなり頻繁に実施されており、配当性向も現時点で10~15(%)と低めで余裕があることから、長期保有すれば取得金額に対して高利回りな株になっているかもしれません。

7.おわりに

ちょっとしたニュースでも異常な値上がりするケースが多く、「金余り相場此処に極まれり」というイメージが強くなってきています。ラジオ日経でもニュースでもゲームストップ株を始めとした「ミーム株」がよく話題になってますね。

私は長期投資というよりもチャートを見て比較的短期間で売買することの方が多いですが、それでも事業内容や業績をまるで無視するような事はしません。祭りに踊らされることなく、地に足を付けて頑張ろうと思います。

本記事は本銘柄の売買を推奨するものではありません。売買を止める意図もありません。最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いします。