前のめりSE投資家の勉強ノート

将来の資産形成を目的として、株式や債券など様々な金融商品への投資をやっています。充分な利益を目指し、日々勉強しています。

【企業分析】GCA(2174)

1.はじめに

今回は株探の銘柄ニュース*1で紹介されたGCAについて分析します。

2.事業概要

GCAM&A関連事業を展開しています。企業Webサイトの業務内容によると以下の3つのサービスを提供しているようです。ただし、決算短信上はアドバイザリー事業の単一セグメントとして扱われています

3.業績分析

まずは通期業績の確認から。2/12(金)に2020年12月期の決算が発表されています。2021年3月期の会社業績予想は6/2(水)に上方修正された最新の予想が発表されていますので、以下の表に併記します。

通期業績 2019年12月期 2020年12月期 2021年12月期
売上高 23,719 21,901 34,000
(前期比) -11.10% -7.70% 55.24%
営業利益 3,383 1,760 4,700
(前期比) -2.80% -48.00% 167.05%
経常利益 3,373 1,796 4,700
(前期比) -3.40% -3.40% 161.69%
当期純利益 2,313 864 3,200
(前期比) -5.20% -62.70% 270.37%

2019年12月期と2020年12月期はどちらもそれなりの減収減益となっています。一方で、上方修正もあった2021年12月期の会社業績予想は売上高が50%増で、営業利益は1.6倍の見込みになっています。

会社業績予想に対して、1Q決算の実績がどうだったのか確認してみましょう。

1Q 2019年12月期 2020年12月期 2021年12月期
売上高 4,474 3,045 6,261
(前期比) 5.70% - 105.60%
営業利益 342 -6 496
(前期比) -12.80% - -
経常利益 324 -72 615
(前期比) -18.10% - -
当期純利益 156 -32 396
(前期比) -32.80% - -

売上高は確かにかなり増加していますが、通期業績に対する進捗率は、売上高が18.6(%)で営業利益が13.0(%)とかなり物足りない実績です。しかし、開示された順序は1Q決算が先で、上方修正が後です。その理由を考えて見ましょう。

各四半期の実績を見ると、4Qに計上される売上高は2019年は1Qの約1.8倍、2020年は1Qの約3倍となっており、4Qにかなり偏重しています。1Q~3Qの売上高を1Q相当として4Qを1Qの2倍で計算すると、313億円になります。これは会社の業績予想にかなり近く、適切な業績の上方修正であると判断できます。

4.財務分析

次に財務を確認してみましょう。気になるポイントを列挙します。

  • その他の流動負債が38億円減少している。(約5割減)
  • 短期借入金は5億円、長期借入金は13億円。(ほぼ変動なし)
  • 現金が56億円減少している。(約4割減)
  • 自己資本比率は66.6(%)で、流動比率は2.2倍。
  • 1Qの営業CFがマイナス。昨年4Qの営業CFはプラス。
  • 配当性向は約50(%)前後。2020年は1.7倍。

財務も特に問題となりそうなポイントはありません。気になるのはキャッシュの入りも4Q偏重である点くらいでしょうか。

配当に関しては、配当利回りが3.57(%)と高く、コロナの影響で減収減益だった2020年も金額を維持している点は高評価。その反面、上方修正された業績ベースでも配当性向は50(%)とかなり高めで、現金の状況にもよりますが減配のリスクは少しばかり意識した方が良い感じでしょうか。

5.チャート分析

f:id:mizuna_kaede:20210603220200p:plain

コロナショック後からはほぼ順調な上昇トレンドで株価を戻してきました。コロナショック直前の最高値は昨年1/7の1029円です。本日はほぼ寄り天になっていますが、移動平均線からの乖離が少なくなってからは上昇トレンドに沿って再度上昇をし始めるのではないでしょうか。

6.まとめ

短期投資では、上昇トレンドに乗るために、ニュースの買いが落ち着いてから買いに行っても良さそうです。指値するなら節目の900円と言ったところでしょうか。

長期投資では、本日の株価でちょうどPER15倍でさほど割安ではありません。営業利益の最高値は2011年で、長期的に成長をしているとは言えないので、見送った方が良さそうです。

7.おわりに

M&A関連事業はコロナショック後の事業再編にあたり、かなり恩恵を受けそうな業種と思います。今回話題に上がる前に一度目を付けて売買したことはありましたが、勉強して改めて調べてみるといろいろ気付くこともありますね。コロナショック後の上昇は多くの銘柄が金融相場の恩恵を受けているので、今後株高になるかどうかは、本企業の実力次第ということになるでしょう。きっと。

本記事は本銘柄の売買を推奨するものではありません。売買を止める意図もありません。最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いします。