前のめりSE投資家の勉強ノート

将来の資産形成を目的として、株式や債券など様々な金融商品への投資をやっています。充分な利益を目指し、日々勉強しています。

【企業分析】テクノホライゾン(6629)

1.はじめに

今回は非常に地合いの悪かった本日に、ストップ高を付けたテクノホライゾンについて企業分析をします。

2.事業概要

テクノホライゾンの業種は電気機器で、企業Webサイトの事業紹介ページによると「映像&IT」事業と「ロボティクス」事業をしているようです。それぞれの事業で生み出した製品は「教育・IT」「ファクトリー・オートメーション(FA)」「医療」「安全・生活」の4つの市場へ提供されています。

3.業績分析

5/10(月)に2021年3月期の本決算が発表されていますので、その内容を確認していきましょう。

- 2020年3月期 2021年3月期 2022年3月期
売上高 22,357 26,481 33,000
14.0% 18.4% 24.6%
営業利益 1,443 2,420 3,000
26.5% 67.7% 23.9%
経常利益 1,384 2,533 2,900
24.7% 83.0% 14.5%
当期純利益 1,319 2,147 2,300
104.2% 62.7% 7.1%

売上高および利益の単位は百万円です。前年度比で営業利益が+67(%)、経常利益が+83(%)となっており、目覚ましい成長ぶりです。来期は今期以上に売上高は成長する一方で、経常利益や当期純利益は横這い相当の見通しになっています。

また、2020年3月期からROEが急激に向上しています。2019年は10.82(%)でしたが、2020年は19.28(%)、2021年はなんと25.56(%)にまで向上しています。この記事*1によると、日本の上場企業のROE平均値はおよそ10(%)前後のようなので、非常に高い成長力を有した企業になったと言えるでしょう。

成長株は高PERで割高なのが一般的ですが、本銘柄はむしろ割安で2022年の会社予想業績に対するPERは13倍となっています。

セグメントは光学事業と電子事業で区分されており、2021年3月期の実績は以下となったようです。

- 光学事業 電子事業
売上高 18,617 7,863
24.0% 7.1%
営業利益 2,058 471
126.2% -20.6%

成長したのは光学事業であることが分かります。しかし、注意しないといけないのは売上高以上に営業利益が大きく向上している点です。決算短信には以下の説明が記載されています。

なお、引き続き積極的な製造原価の低減活動を実施しており、利益率の改善に貢献しております。

原価低減で利益を増やすこと自体は良いことだと言えます。しかし、限界はあるのでこれ以上の成長を目指すには売上高の増加が必須と言えるでしょう。

4.財務分析

次に貸借対照表キャッシュ・フロー計算書から財務の状況をチェックしましょう。チェックポイントを列挙します。

  • 今期の当期純利益が計上され、利益剰余金が大幅に増加。(1.6倍)
  • 短期借入金がそこそこ増加。(1.3倍)
  • 長期借入金が大幅に増加。(2.1倍)
  • 現金(手元資金)がそこそこ増加。(1.6倍)
  • のれんがそこそこ増加。(1.5倍)
  • 子会社株式取得による支出が大幅に増加。(6.4倍)

大きく資金を調達してM&Aを進めていることがわかります。実際、決算短信の今後の見通しにも以下のような記載があります。

当社は積極的な社内組織再編などにより、経営体質の改善・強化を実践してきました。また、更なる事業強化のためより一層の経営体質の強化を行い、積極的なM&Aを実施しており、借入も大きくなっています。

大幅な借入を行っている都合、自己資本比率は32.2(%)と低めになっています。かなり事業拡大にあたり攻めの姿勢を取っているので、今後のM&Aの進め方がテクノホライゾンの将来を決定していくことでしょう。

5.まとめ

調べてみた結果、ストップ高になるに充分な業績であると思います。財務にはやや懸念があるものの、現時点で嫌気するような内容ではありません。

「買い」か「売り」か「様子見」かで言えば、短期的には「様子見」した方が良いかと思います。今回の決算を受けて25日移動平均線を大きく上離れしている状態での買いは損をする可能性が高いと思います。短期筋の買いが大きく株価を押し上げているだけで、すぐに下落するかもしれません。

f:id:mizuna_kaede:20210511234727p:plain

加えて、直近は日経平均TOPIXが下げとなる兆候も見られるので、相場の状況の影響で下げる可能性もあります。ただし、これについてはJASDAQ銘柄なので影響は受けにくいと思います。

銘柄自体の極端な買い圧力や相場の下げ目線が解消された後、少しずつ手を出してみるのが良いのではないでしょうか。ただ、自分が買うかどうかは少し悩みどころです。M&Aで売上がどれくらい伸びるのか、その点を気にしています。

6.おわりに

今回は株探の検索キーワード上位(今回は2位)の銘柄について分析してみました。ちなみに1位はBASE(4477)でした。今までよく書いていたインデックス投資の勧めやら投資の一般的な話は需要はないし多く出回っている話なので、個人ごとに異なる企業の分析も少しずつ記事にしていこうと思います。

なお、本記事は本銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いします。