前のめりSE投資家の勉強ノート

将来の資産形成を目的として、株式や債券など様々な金融商品への投資をやっています。充分な利益を目指し、日々勉強しています。

ある成長株を買うタイミングが早すぎた話

1.はじめに

今回は自分が3月に売買した成長株に関する失敗談を書きます。売買した銘柄は(4058)トヨクモです。

2.銘柄の事前調査

業績と財務の分析

様々な成長株がある中でトヨクモに目を付けたのは「防災関連」の銘柄だからです。直近では2/13(土)に東日本大震災の余震*1とされる大きな地震があり、それより前からも台風や地震による被害は尽きません。そのため、トヨクモの安否確認サービスは、他企業のDX推進の一環として相応の需要があるはずと考えていました。

実際に需要があるのかないのかは、トヨクモの業績を見れば分かります。株探の記録によれば4年で売上高は約4.0倍に、最終利益は約3.6倍を達成しています。2021年の会社業績予想も売上高+30%、最終利益+40%の増収増益を見込んでいます。そして、トヨクモのIRページには月次速報ページ*2も掲載されており、1月と2月の売上高はともに前年同月比+40%を実現しています。営業利益率も20(%)超過と非常に優秀です。

財務面も非常に良好で、自己資本比率は67.9%と高水準となっています。しかも、総資産に対する現預金の比率が93%で、仮に現時点で流動負債を全て返済しても半分以上の資金が残ります。余剰資金の使い道は新しい事業への進出なのか、M&Aでの事業拡大なのか、それとも現状使う当てはないのか、それはわかりませんが利益の一部は2021年の配当という形で株主へ還元される予定になっています。上場して間もない企業なのにこれだけ資金に余裕がある企業は多くないと思います。

また、トヨクモの比較銘柄として、「サイバーセキュリティクラウド」「rakumo」「ニューラルポケット」「アイキューブドシステムズ」を比べました。「サイバーセキュリティクラウド」「rakumo」がほぼ利益剰余金がなく、「ニューラルポケット」は利益剰余金がマイナスになっています。「アイキューブドシステムズ」は利益剰余金が全体の45(%)とトヨクモより高い一方で、企業の業績予想は売上高が+22.1(%)、最終利益が-11.6(%)となっており、成長率はトヨクモより劣ります。他にもアナリストレポートを読んだりもしましたが、その確認結果は省略します。

株価の分析

株価は上場後からずっと右肩下がりであり、典型的な下落トレンドになっています。しかし、2月頃から下落幅は縮小してきており、3/15(月)時点で株価の節目2000円台で反発し、5日連続で陽線を付けて反発した状態になりました。私はこれを反転の兆候として捉え、エントリータイミングと考えました。

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また、ロックアップ解除(90日)の売りも消化し、昨年12月の株式分割で出る可能性のある売り物も消化して、充分な日柄調整と値幅調整が完了したとも考えました。

そして、12月から続いた割安株の株価上昇が一服し、高くなりすぎた成長株がそれなりに下落したような状況でした。そういう状況であることもあり、普段は順張りでのエントリーをするようにしていますが、今回は逆張りでのエントリーをすることにしました。

3.最終的な売買結果

5日連続陽線の後は流石に一時的に下落するだろうと考え、リスク分散として1日100株買い合計500株(火曜日は寄付と引けの200株)として週末までに調達する方針にしました。下値目途は節目2000円とし、これを割るようなら損切する方針にしました。調達中はほぼ株価の変動なく3/19(金)の寄付で完了しました。

しかし、その日の内に株価が大きく下落を始めたため、雲行きが怪しくなったと考え、当日中に200株を成行で損切りしました。そして、翌週からも下落は続き、結局2000円の下回ったので残りの300株も3/24(水)に損切りしました。最終的な損失は-52,600円になりました。

4.その後の株価推移と反省点

その後の株価は2000円を割った後に反発をして、4/9(金)の終値は2198円と平均取得単価の2126円を上回る金額になりました。しかし、私はこれを理由に損切りが失敗だったとは思いません。2000円を割った時点で、さらに下値を掘る可能性があります。PERは約100倍、PBR約19倍の成長株なのですから、利益や資産観点だと現在株価は充分割高なのです。買いが入らなければどこまででも下がる余地があります。

反省するとすればエントリータイミングでしょうか。下落トレンドが終わりきってない、そしてダブルボトムのシグナルすら出ていないのにエントリーする判断をした点は大いに反省しなければいけないと思います。また、やはり上昇トレンドに順張りする事の大事さも感じています。トヨクモ自体は良い銘柄だと思っているので、タイミングを見てまたエントリーしたいですね。

5.おわりに

今回は失敗事例を挙げました。たしか、前回の失敗談*3も成長株でしたが、前回の失敗は決算ギャンブルしたことが大きな原因なので、今回とはまた違う話ですね。

こんな失敗はありながらも、現時点ではそれなりの成功もあり、順調に利益が増えています。以前の記事で100万円到達を報告しましたが、その後も順調で確定利益は128万円に、含み益は34万円になりました。もっとも、昨年から続く相場の上昇トレンドのおかげだと思っているので、今後はどうなるかまだまだ分かりません。相場全体が下落トレンドに転じた時、あるいは再度のショックが起こった時、本来のパフォーマンスを理解できることと思います。