前のめりSE投資家の勉強ノート

将来の資産形成を目的として、株式や債券など様々な金融商品への投資をやっています。充分な利益を目指し、日々勉強しています。

【決算分析】エイベックスの今期業績予想について

1.はじめに

今回は(7860)エイベックスが発表した業績予想について調べたので、確認結果を整理して書き出します。

2.直近のニュース

昨日はエイベックスに関して以下の2つのニュースが公開されました。

ニュース記事のタイトルを見る限り、好業績の上に増配と自社株買いと株主還元も手厚く、ここから株価が大きく上昇する材料のように見えます。

3.実際の業績

結論から書きましょう。実際は赤字が拡大しており業績は非常に悪いです。昨年度の第2四半期累計決算の時点で営業利益も最終利益も赤字ですが、今年度はそれ以上に赤字が拡大しています。

決算期 売上高 営業利益 最終利益
19/04~09 611億円 △6億円 △11億円
20/04~09 342億円 △26億円 △32億円

11/5に発表された最新の決算短信によると、売上高は半分に営業利益も最終利益も赤字が拡大している事が分かります。

今回の業績予想はなぜ最高益となり、増配や自社株買いが可能となるのか。それは本社ビル売却による特別利益が発生するからです。この利益が最終利益に計上され、増配や自社株買いの原資となるのでしょう。

エイベックスは大幅続伸、本社ビル売却で今期最終150億円の黒字で71円増配へ

またIRニュースを見るとリストラも実施していることがわかります。本当に業績好調なのであればリストラを実施することはないでしょう。

希望退職制度の実施結果及び特別損失の計上に関するお知らせ

エイベックスの自己資本比率は38.9%と、本当に財務が厳しいペッパーフードサービスレオパレス21に比べればマシですが、それでも流動資産437億円に対して流動負債597億円となっていて流動比率は約73%ほどになっていて、決して財務状況が良いとは言えません。流動負債の超過分もきっと本社ビルを売却して得た利益をあてるのでしょう。

4.直近の株価

この業績予想が発表された翌日25日の始値は88円高と大きく上昇しましたが、結局売り込まれて終値はほぼ前日相当の株価まで戻ってきました。本日まで徐々に株価は上昇しているものの何れも陰線となっています。主観となりますが買い圧力はかなり弱いのではないでしょうか。商いの薄い年末相場の一方で、本銘柄は業績予想発表直前と比べて出来高が急増しています。機関投資家が動き始める年明けはさらに下方向に大きく値動きするかもしれません。

5.おわりに

実際の業績を見る限り、エイベックスへの投資はしない方が良いかと私は思います。ニュースタイトルだけだと記事の内容は把握できませんし、ニュース記事だけだと業績や株価に影響するニュースを網羅できないので、私もしっかり公式サイトのIRニュースを確認しようと思います。