前のめりSE投資家の勉強ノート

将来の資産形成を目的として、株式や債券など様々な金融商品への投資をやっています。充分な利益を目指し、日々勉強しています。

売買のタイミングを測ろう! ~テクニカル分析の基本~

1.はじめに

今回はテクニカル分析の基本についてご説明します。テクニカル分析はファンダメンタルズ分析と共に重要ですので、株取引を始めたばかりの初心者の方にぜひ見て頂きたいです。

2.テクニカル分析の重要性

株価は投資家の売買(需給)で決まります。例えば、「業績が良かったのに翌営業日に株価が下がった」ということはよく発生します。こうしたことがなぜ発生するのかというと、一部の投資家がその企業の業績が良いことを期待して事前に購入して、決算発表の翌営業日に「決算日までに株価が上昇していたから利益確定する」とか、「業績が期待より下だったから手放す」とか、そういう事情で売りたいと思う投資家が買いたいと思う投資家よりも多くなるからです。

最近の事例だとバンダイナムコHDの株価の動きが分かりやすいと思います。

  • 8/6(木):6,132円
  • 8/7(金):6,527円 (決算日)
  • 8/11(月):6,351円 (決算発表の翌営業日)
  • 8/12(火):6,351円
  • 8/13(水):6,541円

8/7(金)が決算日で前日のスクエニHD任天堂の良決算を受けて株価が連れ高しましたが、バンナムHD自体の決算は減収減益だったため、翌営業日は大きく売られ株価は下落しました。その数日後は巣ごもり需要への期待からか、決算日以上の株価まで再度上昇しています。

業績は数日で変化することはありません。だからこそ、特に数日~数か月の短期売買ではテクニカル分析*1が重要になってきます。株価チャート*2についてテクニカル分析を行うことで、現在の株価が割高なのか割安なのか判断することができるからです。

3.テクニカル指標の種類

テクニカル指標には複数の方法があります。SBI証券の株アプリに搭載されているテクニカル分析手法だけで16種類も用意されています。

これらの全ての機能を使いこなす必要はないと思います。しかし、いくつかのテクニカル分析について学び、使いこなすことは勝率を上げる第一歩だと思います。今回は移動平均線について説明します。

4.移動平均線の使い方

移動平均線*3は指定の期間の株価について平均値を計算してグラフ化した指標です。見た方が早いと思いますので、以下の図をご覧ください。

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この図は日経平均ローソク足チャート*4です。並んでいる赤と青の線がローソク足で日々の株価の動きを示しています。このローソク足の間に描かれている線が移動平均線で、それぞれ5日、20日、60日、100日、300日の移動平均線です。日数が多いほど平均値に使用される株価が多くなるため、現在値から離れた値になりがちです。

それぞれの移動平均線の動きを見ると、5日移動平均線ローソク足に沿って動き、20日移動平均線は上昇した後に平らになっており、60日移動平均線は右肩上がりに、100日移動平均線は反転して右肩上がりに、そして300日移動平均線はずっと平らになっていることが分かります。

投資家はこれらの指標が示す事実から今後の動きを想像して売買のタイミング(エントリーポイント、エグジットポイント)を検討することになります。例えば、ローソク足を見るとボックス相場*5のように見えるので、20日移動平均線をこのボックス相場の中央値と捉え、5日移動平均線20日移動平均線より上であることを考えると直近は反落するかもしれないと考えることができます。

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また、60日移動平均線と100日移動平均線の右肩上がりを中期的な上昇トレンドと捉え、現在は調整がもうすぐ終わって押し目買い*6のタイミングである考えるとことも出来ます。

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さらに、300日移動平均線よりやや株高であることと景気自体は悪いというファンダメンタルズの要素から、いずれ下落したした時に300日移動平均線をサポートライン*7としてエントリーポイントを検討することもできるでしょう。

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上記はいずれも考え方の1つとして、私の(ざっくりとした)見解を書いただけです。直近、株価が上昇して20日移動平均線を離れていく可能性もありますし、大きな下落があった時に300日移動平均線で止まらずにさらに下落していく可能性もあります。日々株価は変化していき、チャートも移動平均線も変化していくので、それを毎日確認してエントリーのタイミングを検討してみるとよいと思います。

5.おわりに

テクニカル指標自体は客観的な情報ですが、それを用いて分析するのは自分自身です。指標の意味をしっかりと理解し、その先の株価の動きを自分で考えることが重要です。

ローソク足移動平均線には上昇(下落)のチャートパターンがあり、代表的なパターンとしてはゴールデンクロス*8デッドクロス*9、ヘッドアンド・ショルダーズ*10が存在します。これらについても、「このパターンが現れたから次は必ず上昇(下落)する」ということはありません。それまでの株価の動きしっかり分析し、ファンダメンタルズも考慮に入れて、自分でエントリーポイントとエグジットポイントを考えてみましょう。

株取引で利益を得るためのファンダメンタルズ分析とテクニカル分析、そして気にするべき経済指標などの基本を学ぶには、以下の書籍が個人的にお勧めです。よく書店に置いてある「億り人の手法」という類のものではなく、まさに株の教科書というような本です。この書籍は私が株取引を始めた時に購入した最初の本で当時はざっくり読んでいましたが、この記事を書くにあたり改めて読むとローソク足ごとの特徴など新たに学ぶこともちらほらありました。「株取引について学びたいけど、書籍がたくさんあってどれを選ぶべきか困る」という方は、まずこれを手に取ってみると良いと思います。

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