1.はじめに
今回は私の現在の投資方針について紹介したいと思います。前回記事*1の時点からいくつか変更しました。これから投資を始める方の参考に少しでもなれば幸いです。
2.現時点の実績
大まかな指針
6/15(月)から円建て資産として全世界投資ETF*2と米国S&P500連動ETF*3を毎日最低単元(10株)ずつ購入することにして、実際に7/31(金)まで継続していました。6/24(水)からは金価格連動ETF*4を、7/1(水)からは銀価格連動ETF*5を、8/6(木)からはプラチナ価格連動ETF*6および純パラジウム価格連動ETF*7を1株ずつ購入するようにしました。それぞれの購入目的は以下の通りです。
- 全世界投資ETF:銘柄分散・地域分散を考慮した上で資産の拡大を狙う。
- S&P500連動ETF:米国株のパフォーマンスに乗っかり資産の拡大を狙う。
- 各商品価格連動ETF:通貨価値低下に対する資産価値の防衛を目指す。
全世界投資ETF(1554)は日本を除いたETFであるため、わずかながらTOPIX連動ETFも購入しています。また、7/22(金)に銀価格連動ETFが高騰したため、その時点で一旦利益確定しました。
次に、米ドル建て資産としてQQQ*8 およびHDV*9を6月中旬から毎週1株ずつ購入してきました。この時点では、円建てで購入しているETFと同じ指数を参照しているETFは避けようと考え、キャピタルゲイン代表としてQQQを、インカムゲイン代表としてHDVとすることにしました。
資産の実績値(円建て)
現在の状況は以下のようになっています。プラチナ、パラジウムは購入始めたばかりなので除外しています。
コード | 銘柄 | 評価損益 | パフォーマンス |
1554 | 世界株ETF(MSCI) | +37,050円 | +4.46(%) |
1547 | 米国株ETF(S&P500) | +69,120円 | +5.90(%) |
1306 | TOPIX ETF | -1,080円 | -0.55(%) |
1540 | 純金信託ETF | +13,068円 | +6.39(%) |
1542 | 純銀信託ETF | +8,910円 | +9.79(%) |
結果としてS&P500連動ETFが前回より+2(%)ほど上昇し、金銀ETFについても大幅な価格上昇の恩恵を受けることが出来ました。
資産の実績値(米ドル建て)
8/12(水)より方針転換するため、QQQとHDVのそれぞれ7株を全て売却して利益確定しました。結果は以下の通りです。
銘柄 | QQQ | HDV |
購入金額 | $1,806.6662 | $575.5280 |
売却金額 | $1,874.4500 | $603.1300 |
評価損益 | $67.7838 | $27.6020 |
評価損益(円換算) | +7,185.08円 | +2,925.81円 |
この円換算は1ドル106円で計算しており、合計の評価損益は+10,110.89円となりました。しかし、ここ最近は円高が続いており、為替での評価損が発生している状態です。
3.今後の方針
円建て資産
毎日10株ずつ購入する方法を採用していましたが、全世界投資ETFとS&P500連動ETFの基準価格の差が資産における割合に大きく影響してきたことと、夏枯れ相場と呼ばれている8月の現状がコロナ禍の影響からかまったく下げる様子を見せないので、買い付けペースを早めると共に、各銘柄のリバランスを行う方針に変更しました。
銘柄 | 目標保有割合 | 買付ペース |
世界株ETF | 30(%) | 毎日40株 |
S&P500連動ETF | 25(%) | 毎日10株 |
TOPIX連動ETF | 5(%) | 毎日10株 |
純金信託ETF | 5(%) | 毎日2株 |
純銀信託ETF | 5(%) | 毎日2株 |
純プラチナ信託ETF | 5(%) | 毎日8株 |
純パラジウム信託ETF | 5(%) | 毎週1株 |
余力 | 20(%) | - |
理想的な買い付けペースとは異なりますが、全世界投資ETFとS&P500連動ETFはそれぞれ10株ずつ、それ以外は1株ずつが最低売買単位のため、買い付け数の切り上げ/切り捨てをしています。
米ドル建て資産
これまでQQQとHDVを購入していましたが、円建て資産と同様に保有銘柄を全世界投資ETF(CWI)*10と米国株ETF(VTI)*11に変更します。米国株ETFはS&P500連動ETF(VOO)*12でもよいのですが、基準価格が高めで管理(リバランス)がしにくい点と中小型株は含まない点から、VTIを採用することにしました。
また、米ドル建てでもコモディティを保有するべく、金価格に連動するIAU*13および銀価格に連動するSLV*14も購入することにしました。それぞれの目標保有割合と買い付けペースは以下の予定にしています。
銘柄 | 目標保有割合 | 買付ペース |
CWI(全世界投資ETF) | 30(%) | 毎日7株 |
VTI(米国株ETF) | 30(%) | 毎日1株 |
IAU(金連動ETF) | 10(%) | 毎日3株 |
SLV(銀連動ETF) | 10(%) | 毎日2株 |
余力 | 20(%) | - |
4.おわりに
今回は自分自身の投資方針についてご説明しました。買い付けペースを早めることは時間分散の観点でリスクを伴います。しかし、相場の転機が訪れて株価が下落を始める時、これは試練の時と認識して現金・株・コモディティのリバランスを適切に行い、危機を乗り越えようと思います。
一方で、リバランスに留まらず下落から利益を生み出せるよう、ヘッジなどの短期売買に関する知識を充実させるべく学習を続け、売買代金を少なくしてリスクを抑えながら経験を積んでいくことにします。
*1:現在の投資方針について(2020/07/22) - 前のめりSE投資家の勉強ノート
*2:1554 - 上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本(上場MSCI世界株) | ETF(上場投資信託)|日興アセットマネジメント
*3:1547 - 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(上場S&P500米国株) | ETF(上場投資信託)|日興アセットマネジメント
*4:純金上場信託(金の果実) | 商品ラインナップ | 「金の果実」シリーズ | 三菱UFJ信託銀行
*5:純銀上場信託(銀の果実) | 商品ラインナップ | 「金の果実」シリーズ | 三菱UFJ信託銀行
*6:純プラチナ上場信託(プラチナの果実) | 商品ラインナップ | 「金の果実」シリーズ | 三菱UFJ信託銀行
*7:純パラジウム上場信託(パラジウムの果実) | 商品ラインナップ | 「金の果実」シリーズ | 三菱UFJ信託銀行
*8:QQQ 銘柄 - インベスコQQQトラスト・シリーズ1 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Marke
*10:CWI: SPDR® MSCI 全世界株式(除く米国)ETF