前のめりSE投資家の勉強ノート

将来の資産形成を目的として、株式や債券など様々な金融商品への投資をやっています。充分な利益を目指し、日々勉強しています。

忙しい人ほど注文方法を使いこなそう!

1.はじめに

今回は株取引における注文方法について説明したいと思います。証券会社(のシステム)はお客が指定した注文内容に従って株の売買を行います。そのため、用意されている様々な注文を使いこなすことで、株の売買を証券会社に任せ、ご自身は安心してお仕事に専念できるようになるでしょう。

2.株取引のおさらい

株は株式市場が開いている時間でしか売買が行えません。日本の株式市場の場合、売買可能な時間帯は午前と午後で分かれています。午前は9時から11時半までで、これを前場*1と呼びます。午後は12時半から15時までで、これを後場*2と呼びます。前場および後場の開始時点を寄付*3と呼び、それ以降はザラ場*4と呼びます。

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この時間帯に証券会社へ売買の注文を出し、その注文が成立(約定)した場合、指定の金額を支払ってその株を自分の資産とすることができます。株に定価はなく時価で価格が決まるため、注文とセットで金額を指定する必要があります。

3.価格の指定方法

価格の指定方法は、成行注文*5指値注文*6、逆指値注文*7の3種類が大半の証券会社で用意されていると思います。それぞれ順番に見ていきましょう。

成行注文

成行注文は価格を気にせずに購入または売却を優先する注文方法です。寄付時とザラ場時で価格の決まり方が異なります。

寄付時は板寄せ*8という方法が採用されており、寄付前(8時~9時)に出された全ての注文に対して、その条件が成立するような価格に決まります。イメージとしては購入希望者が指定した最高価格と売却希望者が指定した最安価格の中間値になります。寄付での成行注文にはいくつか気を付けるべき点があります。

  • 前日の株価は当日の株価に影響しません。(前日の株価を参考に成行注文を出すのは危険)
  • 当日の注文状況(気配板*9 )を確認して注文しても、寄付直前まで注文状況は激しく変化します。
  • 成行の買い注文を出した際に成行の売り注文が存在しなかった場合などは売り注文の高値で寄り付きます。

上記を認識した上で注文しないと、想定以上の高い価格で購入してしまう可能性があります。これらを避けるためには価格を指定して注文する必要があります。

ザラ場時の成行注文は、買い注文であれば売り注文の最安値で決定し、売り注文であれば買い注文の最高値で決定します。基本的には板を見ながらの注文になると思いますので、寄付時に比べるとリスクは少ないと思います。

しかしながら、株価の現在値は最後に約定した価格となりますので、売り注文の最安値と現在値に差があると、ある程度高値での購入となってしまう点にはやはり注意する必要があります。例えば、以下の注文状況で買い注文を成行で出した場合、501円で購入することになってしまいます。

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指値注文

指値注文は価格を指定して注文する方法です。例えば、500円で100株の買い注文を出すと約定金額は500円×100株の5万円で確定します。約定金額が固定されるので非常に安心感のある注文です。なお、寄付時は板寄せ方式の結果、指定の金額より安い金額で購入できることもあります。

しかし、指値注文にもデメリットはあります。価格を指定しているため、売買が成立しないことがあるという点です。そのため、以下のような不都合が生じることもあります。

  • 株価が右肩上がりの銘柄を買いそびれてしまうという機会損失
  • 保有している株の株価が下落している時に売り損ねてしまうリスク

特に後者は問題で、売り注文を指値にしてしまったばっかりに損失が膨らんでしまうという事態もありえます。保有している銘柄の決算発表で業績が悪いことが判明し、翌日の株価の大幅下落が予想されている時、翌日損切するというようなケースでは指値注文より成行注文にしておいた方がよいでしょう。

指値注文

指値注文はその名の通り指値注文の逆となります。指値注文は「指定の価格以下になったら買い」「指定の値段以上になったら売る」という利益を追及するための注文方法ですが、指値注文は「指定の価格以上になったら買い」「指定の値段以下になったら売る」という注文方法です。この注文方法を活用することで戦略性のある売買が可能になります。

  1. 株価が上昇しそうな銘柄に、逆指値の買い注文を入れておき、実際に株価が右肩上がりになったら買う。
  2. 含み益のある株に逆指値の売り注文を入れておき、利益を確保した上で含み益を伸ばす。
  3. 購入した直後の株に逆指値の売り注文を入れておき、指定の金額で損切りする。

上記の他にも活用できるアイディアはあると思いますが、逆指値の用途の中で一番大事なのは3番の損切りだと思います。株価は悪材料のニュースなどで急落することがありますが、この逆指値の売り注文を設定しておけばニュースを見てから売り注文を出すというような時間のロスなく損切りすることができます。

4.注文の指定方法

通常の注文の場合、成行か指値か逆指値のいずれかを選択して注文することになりますが、これらを組み合わせて注文することもできます。それらの注文方法についても見ていきましょう。

OCO注文

OCO注文は指値と逆指値を同時に指定する注文方法です。例えば、株価の現在値が500円の時にOCO注文で指値450円/逆指値550円というような内容で注文を出すことができます。

買い注文の時の用途は私は思いつかないので上級者向けかと思いますが、売り注文の場合は「株価が所定の額に到達したら売り、もしも想定から外れて下落してしまった場合は所定の株価で損切する」というような使い方ができます。

IFD注文

IFD注文は買い注文と売り注文を同時に指定する注文方法です。主な用途は、株価の値動きを予想して注文するケースと、買い注文と一緒に損切り注文を出しておくケースだと思います。

例えば、前者は500円の株価が550円になると考えた場合に指値500円の買い注文と指値550円の売り注文で設定しておくことにより、株価の値動きが想定通りであれば買った後に売り注文を出さずとも利益を確定させることができます。また、IFD注文を活用すれば指値で購入した後に自動的に損切りの注文が設定されるので、手動で注文を出す手間を省けます。

IFDOCO注文

IFDOCO注文は買い注文と売り注文の指値と逆指値の両方を指定する注文方法です。これは購入した後に利益確定の売り注文と損切りの売り注文を同時に設定しておくという用途になるでしょう。

5.おわりに

今回は注文方法についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。注文の意味は証券会社のWebページや実際に取引を行うアプリに掲載されていると思いますので、この記事では用途についても言及して解説しました。日中お仕事されている方は株式市場が開いている時間帯に注文を出すのが難しいと思いますので、この説明が少しでも皆さんのお役に立てば嬉しいです。