前のめりSE投資家の勉強ノート

将来の資産形成を目的として、株式や債券など様々な金融商品への投資をやっています。充分な利益を目指し、日々勉強しています。

CAICAの中期経営計画について思うこと

1.はじめに

今回はCAICA(2315)が今期の下方修正と共に発表した中期経営計画について確認していこうと思います。1Q決算の分析記事*1も書いてあるので、良かったら合わせて見てください。

2.修正前後の予想値の比較

ITサービス

決算期 修正前 変化率 修正後 変化率
2021 5,104 - 5,090 -
2022 5,320 +4.23% 5,320 +4.52%
2023 5,506 +3.50% 5,532 +3.98%

ITサービスに関してはほぼ前回から変更無しになっています。決算期間の推移を見る限り、あまりシステム開発には力を入れない想定ということでしょう。ちなみに、2020年時点ではITサービス事業(情報サービス事業)のみ黒字になっています。

金融サービス

決算期 修正前 変化率 修正後 変化率
2021 960 - 2,151 -
2022 1,967 2倍 5,178 2.4倍
2023 2,836 +44.18% 5,942 +14.75%

修正前のM&Aの売上高は金融サービス事業に計上するようです。M&A資金の大半はZaif子会社化に使われましたから、M&A分の売上高(約11億)は3Qから計上される予定のZaifの売上なのでしょう。

2022年の数値を見てください。1年で2倍にする計算になっています。上場直後の小企業ならまだ現実的ですが、20億から50億にするのはかなり厳しいのではないかと思います。実際、売上高変化率(%)を100(%)に設定してスクリーニングしたところ対象企業は24企業だけで、BASE(4477)やマクアケ(4479)、ニューラルポケット(4056)、AI inside(4488)など、最近上場した企業が対象になっていました。

M&A

決算期 修正前 変化率 修正後 変化率
2021 512 - 0 -
2022 1,562 3倍 0 -
2023 2,612 67.22% 1,000 -

前述の通り、M&A資金はZaif子会社化資金と化したこともあり、修正後の2021年および2022年にM&Aの売上はありません。前回の計画時点でZaif買収を想定していたのか、想定していなかったのかは不明ですが、M&Aした企業に翌年3倍の売上を期待するのは無理筋ではないでしょうか。そんな売上を叩き出すのであれば、Zaifの株式を売る側もきっと売らなかったと思います。

2023年はM&Aの売上が計上されています。M&Aの資金として、2022年の利益を使うのか、社債を発行するのか、それとも新たに株式を発行するのかは不明ですが、いずれにせよ今後もM&Aで企業成長していく想定はあるということになります。

売上高

決算期 修正前 変化率 修正後 変化率
2021 6,536 - 6,940 -
2022 8,744 33.78% 10,092 45.42%
2023 10,834 23.90% 11,758 16.51%

全体の売上高の推移に関しては他の企業でも見かける範囲の数値なので特筆すべき点はありません。ただし、あくまで金融サービス事業だけを成長させる想定であることは頭の片隅に入れておくべきでしょう。

営業利益

決算期 修正前 変化率 修正後 変化率
2021 311 - 127 -
2022 881 2.8倍 1,152 9倍
2023 1,401 59.02% 1,810 57.12%

一番注目しなければいけないのはこの営業利益の推移だと思います。正直、営業利益を1年で9倍にするのは非現実的です。営業利益変化率の条件が無かったので、代わりに経常利益変化率を900(%)に設定してスクリーニングしたところ、クシム(2345)だけが対象企業として表示されました。実績を見たところ、500万円の赤字から4000万円の黒字になったことで条件に合致した様子です。つまり、黒字の状態からさらに営業利益を9倍にした企業は少なくとも2020年には無かったということになります。

売上営業利益率

決算期 修正前 修正後
2021 4.76% 1.83%
2022 10.08% 11.41%
2023 12.93% 15.39%

営業利益を売上高で割り算をすれば、売上営業利益率を算出することが出来ます。これは売上に対してどれだけ利益が出るのかという指標です。2021年時点は1.83(%)想定なのに、2022年は11.41(%)に急上昇しています。2021年は100万円売り上げても約2万円しか利益出ないのに、2022年は100万円売り上げたら約11万円も利益が出るようになると宣言しているということです。一体、どういう業務改善をすれば実現できるのか、とても気になるところです。

3.今回の下方修正について

今回の下方修正で売上高は6.2(%)の増加となり、営業利益は59.2(%)の減少となりました。もしも、前述の売上営業利益率が実現可能だとするならば、なぜ今回それが悪化するような業績予想になったのか、とても不自然な話だと思います。eワラントの新商品の提供遅延が一因とされていますが、それだけで通期の営業利益の見通しが約2億も減少するものでしょうか。ちなみに、金融サービス事業はもともと「赤字」です。当初の計画が強気過ぎただけであるように思います。

また、2Q決算を待たずして業績の下方修正をしているのに、同時に開示した中期計画は前回以上に強気の内容になっています。業績が悪化したなら、期間を見直すなり目標を低くするなり、実現可能なラインに再計画するのが普通だと思います。個人の考え方にもよるでしょうが、少なくとも私はこの中期計画を全く信用することはできません。

強気の業績予想を実現できるだけのネタを持っている可能性もゼロではないでしょうが、ビットコインレバレッジトラッカー新発売の話や、NFTプラットフォーム販売開始など、およそネタになるニュースはすぐIRにしていることを考えると、個人的には期待薄だと思います。もちろん、極秘の凄い案件を保有しているかもしれませんし、私もブロックチェーン技術そのものは将来有望だとも思います。実際にどうなるかは来年になってみないとわかりません。

4.その他

信用買いの買い残を減らすための嘘の開示情報を出しているという話を見かけましたが、それが正しいとするならば「投資家にまともな開示をしない酷い企業である」ということになります。以降の開示情報は内容が良かろうと悪かろうと信用することは出来なくなります。

また、虚偽の開示情報ではなく、現時点で保守的な情報を展開して後から当初相当の上方修正を出すはず、という話も株主に取って良い話とは言い難いです。なぜなら、「まともな業績予想ができない低レベルな企業である」ということになるからです。こちらにしても、企業が出す以降の業績予想はまるで当てにならないということになります。

いずれにしても、今回出た開示情報を正しい情報であるとして、以降の動向をチェックしていくべきでしょう。

5.おわりに

前回の記事で間違っていた点が1つありました。株式併合についての話です。株式併合後は過去の株価も一緒に変動するようです。4/13(火)時点で44円になっていますが、併合後に本日の株価を見ると440円と表示されているはずです。

そういえば、CAICAホルダーは50円を「安い」と言って買っているように私には見えるのですが、併合後の10倍になった株価で新しく買いあがる人(買い増したいと思う人)って居るんですかね?いずれにしても、低位株の行く末をのんびりと見守りたいと思います。

最後に。PER2,200倍(株探参照)という数字は初めて見ました。現在の時価総額は修正後の利益に対して如何に割高であるかというのが良くわかります。もしも、2023年の目標が達成できるのならPERは一般的な水準に収まります。このあたりの業績の推移もゆっくり観察するつもりです。

お勧めの投資書籍について

1.はじめに

今回は株式投資を中心に投資に関係する書籍の紹介と、その概要説明をします。閲覧者多く無いですし、少なくとも今はAmazonのアフィとか付けてないので、安心(?)してください。

  • 1.はじめに
  • 2.投資の基礎知識を学ぶ
  • 3.個別株投資の手法を知る
  • 4.金融・経済・会計を理解する
  • 5.おわりに
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リスクとリターンに関する考察

1.はじめに

今回はリスクとリターン、そして損切りに関して考えて見ようと思います。「デイトレード入門」という本から1つ学んだ事柄があるので、それのアウトプットもかねて。

  • 1.はじめに
  • 2.損切り(ロスカット)とは
  • 3.確率と評価損益率に関する考察
  • 4.目標株価と投資期間に関する考察
  • 5.値動きと投入資金に関する考察
  • 6.おわりに
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【企業分析】CAICA(2315)の2021/1Q決算

1.はじめに

今回は前記事*1でも分析したCAICAの1Q決算が公開されたので、内容を分析してみようと思います。

「業績は難しいからパス」というあなたに結論を先に書いておきます。保有しているのなら早めに利益確定or損切して、保有してなければ近寄らないべきというのが私の考えです。ただし、これを見て行動した結果については責任持ちません。なぜそう思うのかについて気になるなら、記事の続きを読んでください。

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損益金額合計100万円到達記念

1.はじめに

今回は本日、今年1月から本日までの損益(税引き前)が100万円到達したので、記念もかねて履歴を記録しようと思います。

2.売買履歴

昨年末は指数連動ETF3種類とコモディティETF4種を中心に、個別株をいくらか保有していました。また、外国株は指数連動ETF2種とコモディティETF2種を保有していました。

昨年末から保有ETF

銘柄 確定損益
1306 TOPIX連動ETF +¥65,357
1547 S&P500連動ETF +¥225,450
1554 世界株式連動ETF +¥290,209
1542 純銀ETF +¥27,900
1541 純プラチナETF +¥48,570
1543 純パラジウムETF +¥4,500

指数連動ETF日経平均が3万円到達して指数が下落した付近で徐々に手仕舞いしました。コモディティETFは金融緩和によるインフレ懸念とゲームストップ株高騰させた人たちによる銀買い上げで高値になった時にいくらか売却して利益を得ました。

昨年末から保有の個別株

銘柄 確定損益
2702 マクドナルド -¥3,813
3765 ガンホー -¥30,200
4519 中外製薬 +¥74,300
5108 ブリヂストン +¥64,130
8316 三井住友FG +¥13,600
8473 SBI HD +¥100
9076 セイノーHD -¥3,980

個別株はいくらか損切しましたが、ブリヂストンや三井住友FGはバリューに資金が入ってきたタイミングで利益確定しました。中外製薬テクニカル分析で購入したものの、中外製薬の薬がコロナの治療薬になるというニュースで一瞬高騰したので、結局そのタイミングで利益確定しました。

1月以降の売買銘柄

銘柄 確定損益
7867 タカラトミー +¥94,679
4188 三菱ケミカルホールディングス +¥25,260
2127 日本M&Aセンター -¥38,500
2384 SBSホールディングス -¥12,700
8253 クレディセゾン -¥3,700
1301 極洋 +¥5,700
3150 グリムス -¥12,709
4348 インフォコム -¥6,624
3915 テラスカイ -¥8,500
7638 NEW ART HOLDINGS +¥36,850
1605 国際石油開発帝石 +¥108,297
5020 ENEOSホールディングス ¥17,804
6467 ニチダイ -¥4,472
7011 三菱重工業 +¥6,465
3481 三菱地所物流リート -¥23,700
4004 昭和電工 +¥31,630

タカラトミーは過去記事*1で書いた想定通り、1000円まで上昇したので利益確定しました。また、「原油価格が上昇してきていて、ガソリン価格もコロナショック前まで回復してきた」ことをきっかけとして、株価の状況や各指数からの割安度も検討した上で購入した国際帝石とENEOSもそれなりに伸びました。減産縮小の兆しがあり、株価上昇も頭打ちになったことから手仕舞いしました。

グリムスインフォコム、テラスカイは300MAをサポートラインに反発するかと分析して仕込んだものの、想定が外れたので損切実施。日本M&Aセンターは20MA付近陽線付けた押し目と思って仕込みましたが、こちらも急降下しました。テクニカル分析で仕込みはしましたが、いずれも業績好調な銘柄です。昭和電工は上昇トレンド中に20MAを陽線で抜いたタイミングで仕込みました。その後、急上昇して週足がボリンジャーバンド+2σを超過したため、10%利確しました。

ニチダイ三菱重工業はポジション縮小で一部手仕舞いしましたが、まだ保有は継続しています。

外国ETF

銘柄 確定損益
VTI +¥12,126
CWI +¥10,606

前記事*2の通りにポジション調整した結果、それなりに利益は出ました。

4.おわりに

結局、年始に決めた投資方針*3以外の銘柄選出方法も採用しています。これは、四季報以外に、日経ラジオ、オンラインIRセミナー、株探の決算速報一覧、Youtubeなどネタ元が広がったからです。もちろん、紹介されたり見つけたりした銘柄をそのまま仕込むことはありません。自分で業績とチャートを分析して計画を立てたからこそ、今回上手い事トレードを回せたと思います。そして、損切りラインはきっちり守ることで、損小利大を実現できました。

しかし、今回の利益の多くは半年保有していた指数連動型ETFのおかげです。今後はさらに知識を収集して経験を積んでいくことでより実力を付け、利益を重ねていくつもりです。財務諸表を読み解き分析するスキルは向上してきたので、もうすぐ発売の四季報2集の分析はきっと捗ることでしょう。